和室界隈について
御殿飾りの構造について
御殿飾りの伝統は殆ど断絶している
現代に於いて「雛壇」と呼ばれる階段型の形式は、江戸時代の江戸の町に始まり、それまで一般的だった「御殿飾り」を衰退させるに至った
現代に於いては関西などの一部地域に於いて細々と続けられている
ではなぜ衰退したのか?
原因は「機能性」だった
御殿飾りはその名の通り御殿を模した模型である
然るに「雛祭」の度に組み立て・片付けが必要になる
しかし大変精巧且つ、緻密に象られた御殿飾り(高級品)はその構造から組み立て・片付けが難しく、大変な労力を割く事となっていた
そんな中でイギリスはロンドンに於ける労働時間の為にまともな食文化を遺せなかったイギリス人宜しく、江戸の町人達が簡単に組み立て・片付けが行える構造を閃いたのは、自明の理とも言える(なんでコイツ等風習やめるのに抵抗無いの?)
そんな御殿飾りを衰退させたくなかった職人達の企業努力からか、簡単な組み立て型の御殿飾りを発明する動向が見られた
御殿飾りに於いて特に組み立て式にするのが難しい「入母屋屋根」を平たいだけの板や三角の棒などで表現する様になり、組み立ても片付けも大変簡便なものになった
この構造は奈良~平安期の瓦塔・瓦堂等に類似しており、影響された可能性がある
この様にデフォルメ化の表現に類似性が見られる事から、御殿飾りの屋根にも伝統されたかもしれない
御殿飾りに採用された組み立て式の屋根
御覧の通り平板の上に三角形の棒を置いただけで作られる構造である為、組み立て・片付けだけでなく、収納するにもスペースが少なくて済むのが利点である
図に描くとこうなる
紫の
「角飾り」
は猫足金具を逆転の発想で逆にする
「唐破風」
は盆提灯(御殿丸)の手板を流用
解り難いと思うのでハチマキがなんなのかを説明するとコレ
屋根の下の段々になってる所がハチマキと呼ばれる
それっぽくなるので是非加えたい
端切れの処分案 「巻物っぽく積んで飾る」
母親が端切れを捨てられないという事例は割と見られる様なので、その解決法としてこんな閃きで解決しようと言う所存。
俺やっぱこの手の事に関しちゃ天才よね。
頭いい・・・良くない?
アイディアは正義、はっきりわかんだね。
簡単に作れる商品案について3つ
以下、3つ
簡単な小物はこれらの3つ程度が提案できる
質問・異見はコメント欄に宜しく
比較的簡単な和装小物「数珠打飼」
購買層:男性
値段設定:安
品質:下の上以上
足軽・雑兵等が乾飯を入れていた打飼袋を長くして、紐で縛って分割したのが「数珠打飼」
基本的に戦時中に見られた
一つずつジッパー等で開く様にして大量の小物入れにするという商品案
しかし、格式や由緒正しさ等の女性好みのキャッチコピーどころか、足軽や雑兵が使っていた為イメージは良くない
また、認知度も低い事から男性でも「良く分からない商品」と思われかねない為、どういう物か伝わり易いパッケージを作る必要もある
購買層は男性と言えど、大半の男性が求めるのは「上級武士の様な立派な侍」のイメージ
おそらく「足軽・雑兵」の扱う物などには興味がない者が多い
ここらへんが弱点になる
解消するのは難しく、運任せな要素が強い
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比較的簡単な和装小物「懸守」の提案
購買層:女性
値段設定:やや高め
品質:上の下以上
江戸時代初期頃まで見られた装飾品
女性が首から巻物や仏像をかける為に用いる
江戸時代頃には廃れ、ほぼ見られなくなった装飾品の一つ
現代に於いても少なく、商品等の競合も少ないのでブランド化するには都合がいいと思われる
購買層は基本的に女性であり、セレブごっこの小道具として購入する事が考えられる
その為、高い品質が求められる
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比較的簡単な和装小物「紐足袋」
購買層:男女
値段設定:わずか高め
品質:中等程度
女性層にも売れ筋がある商品案として
「紐足袋」
がある
これは江戸時代中期の足袋に「小鉤」が使われていなかった頃に、紐で結んで留めていた足袋
小鉤を購入する必要がなく、紐で賄える点は非常に安価
また、小鉤の足袋より伝統性が高い事から一定の需要は見込むことが出来、現状のネット通販等で販売している品も少ない「ブルーオーシャン(競合が少ない)」状態である事から、提案する
作り方は以下のサイトが参考になると思い至った故に記す
現状の通販で見られる紐足袋は「無地」という地味な足袋が多い
当店では柄模様や装飾を凝らした足袋を販売しては如何かと案じている
例:紐の先端にビーズ 足首に紐飾り等
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